「妊娠や出産が心配・・」
「出産後、気分が落ち着かない・・・」
「なんとなく精神的に不安定な気がする・・」
「マタニティブルーって聞いたことがあるけど、
私は大丈夫・・・?」
この記事でわかること
・マタニティブルーについて
・マタニティブルーと産後うつの違い
・マタニティブルーと運動の効果
ポスチャーラボ オーナー
SHO(理学療法士)
マタニティブルー
妊娠や出産を経験して、本来は幸せの絶頂なのに・・
なぜか不安で気分が落ち着かない・・。
このように理由もなく感じる不安。
マタニティブルーとは、出産後に起こる不安症のことです。
出産後のママの約30〜50%が経験すると言われています。
正式名称はマタニティーブルーズです。
出産直後に始まり、気分のムラや突然涙が溢れ出るなど、
さまざまな症状を引き起こします。
代表的な症状
症状には個人差があります。
代表的な症状として、以下が挙げられます。
・涙が出る
・気分のムラ(イライラしたり、落ち込んだり)
・不安
・選択が困難になる
・疲労
・食欲の低下
・眠れなくなる
・集中力の低下
・焦り
症状には個人差がある
発症時期
出産後、数日以内に発症し、
4日目から5日目にピークに達すると言われています。
期間
マタニティブルーは数日から10日前後、
続くと言われています。
原因
原因は明確には解明されていませんが、
いくつかの可能性が指摘されています。
①産後うつの家族歴がある場合、
発症リスクが高まる可能性がある。
②急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下など
内分泌系の変化が影響している。
③睡眠不足や育児に対するプレッシャー、
疲労が関係している可能性がある。
以下も要注意です!!
・陣痛と出産後の疲労
・新生児ケア不安やストレス
・睡眠不足
・家族や友人の支援の欠如
・夫婦関係の悪化
・子育てや家庭内での役割の変化
・財政的な不安
・未熟児や病気の乳児の両親にとって、怒り、喪失、罪悪感
診断
マタニティブルーは一過性の現象です。
明確な診断基準はありません。
予防
マタニティブルーについての教育が重要です。
誰もが発症する可能性があることを、
知識として持っておくことが必要です。
多くは出産後の一次的なものであり、
ママに安心させてあげることが大切です。
出産後に、
十分なサポートと休息が得られる環境を、
家族や医療スタッフが準備しておきましょう。
もともと精神科や心療内科に通院している場合は
注意する必要があります。
1人で抱え込まず、助産師や産婦人科医に
早めに相談をしましょう!
・ママへの教育、周りのサポートが大事
乗り越えるために
以下は乗り越えるコツです。
・出産経験のある人に相談する
・旦那さんに正直に打ち明ける
・自分にご褒美をあげる
・好きなものを買う(自分のもの、赤ちゃんのグッズなど)
・しっかりと睡眠時間を確保する
・リラックスする時間を作る
・家族や友人に助けを求める
・アルコールを避ける
産後うつとの違い
産後数週間から数ヶ月間、気分が沈むような状態を『産後うつ』と言います。
マタニティブルーは2週間程度で自然に改善することから、
2週間以上、症状が続く場合やそれ以上に悪化する場合を
「産後うつ病」としています。
これはマタニティブルーとは違い、
「病気」です。
ちなみに、マタニティブルーの症状が重かったり、もともと心の病気を経験している場合などは産後うつになりやすい傾向があると言われています。
軽症から重症な例を含めると、
約10%のママさんが産後うつになると言われています。
10人に1人と考えると多いですよね。
産後うつは自殺や虐待などにも関係しているとされています
周囲の理解や配慮が重要です!
パタニティーブルー
マタニティブルーと同じように、
出産後、パパに起こるうつ状態を『パタニティブルー』と言います。
パパの10人に1人が生じると言われています。
女性の『産後うつ』と同じ割合です。
父親としてのプレッシャーや今後の生活への不安、
自分は何をしたら良いのかという気持ちの焦りから、
思い悩んでしまうこともあるようです。
『産後パパ育休』の制度が始まり、
今後、父親が育児に参加する機会が増えてきてきます。
パパのメンタルケアを行うシステムの構築も今後の課題です。
運動の効果
産後から始める産褥体操(さんじょくたいそう)は、
ストレスを和らげ産後のメンタルケアに有効です。
産褥体操は傷ついた骨盤周囲を整え、
産後の身体の回復をスムーズにする役割があります。
ぜひ、取り入れましょう‼︎
※注意
産褥体操を始める前に、必ず主治医の先生に許可をもらいましょう。産後の身体はデリケートです。分娩方法の違い(帝王切開など)によっても状態は異なります。自分が運動しても問題のない状態なのか、必ず確認をしましょう。
おすすめの運動紹介
おすすめの産褥体操です。
【産褥体操①】
【産褥体操②】
まとめ
・マタニティブルーは誰にでも起こる
・症状は個人差がある。
・一時的な現象であり、通常は10日前後で軽快
する
・周囲の理解やサポートが必要
・パタニティブルーへの配慮が課題
・産褥体操で気分をリフレッシュ
・運動前に必ず主治医の先生に許可を取る
うつについて、もう少し気になる方はこちらもご覧ください⇩
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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