「帝王切開が不安」
「帝王切開で出産したけど腹筋って大丈夫なの?」
「いつから運動できる?」
この記事はそんな方に向けて作成しています。
どうも。
女性の健康を専門にしている理学療法士のSHOです。
今回は、『帝王切開』と運動についてご紹介したいと思います!
産前、産後は女性ホルモンの影響でただでさえ不安になります💦
少しでもみなさんの不安が解消されると幸いです!
それでは行きましょう🤗
帝王切開とは?
帝王切開とは母親か赤ちゃんのどちらかに問題があり、
通常の出産が難しいと判断された場合に選択されます。
最近では帝王切開で出産するケースは増えており、約5人に1人が帝王切開で出産すると言われています。また、年齢の影響もあり、高齢の方が帝王切開の割合が増加することがわかっています。
ちなみに、帝王切開には2種類あります。
あらかじめ帝王切開を予定している「予定帝王切開」と出産の経過で緊急に選択される「緊急帝王切開」です。
★切開による特徴
帝王切開には縦切開と横切開があります。
縦切開 | 横切開 | ||
メリット | 回復しやすい。
赤ちゃんを取り出しやすい。 術後の痛みが少ない。 |
傷口が目立ちにくい。 | |
デメリット | 傷口が目立つ。 | 時間がかかる
皮下出血などの合併症が増える
|
|
傷口の状態はその後の運動にも影響します。
帝王切開後の運動とは?
運動はできるだけ早いうちから開始します。
ここでいう運動とは「リハビリ」のことで合併症を予防するための運動がメインになります。
- 肺の合併症を予防する呼吸や足首の運動
- 関節可動域運動
- 骨盤底筋運動
- 腹筋運動(傷口の状態を詳細にチェックしてから)
少し専門的な内容になりますが、先ほどの運動と「産褥体操」という運動を組み合わせたものを行っていきます。
出産後の身体は非常にデリケートなので身体と心の回復には少し時間がかかります。まずは無理をせず、できる範囲で徐々に行うことが重要です。
帝王切開後の腹筋について
帝王切開を経験すると、腹筋に力が入りにくくなります。
腹筋を切開しているわけですから、そうなりそうですよね?
腹筋が弱い状態だと、姿勢のくずれや腰痛などその後の生活に影響を及ぼす可能性があります。
傷口の程度は切開の方法や個人差の影響が大きいので、
運動の開始については、必ず主治医の先生に相談をしてから行うようにしましょう!
「状態起こし」のような、腹筋を大きく動かす運動はNGです。
まずは、腹筋の動きを最小限にしたインナーマッスルを鍛えるトレーニングから行いましょう。
帝王切開と運動の効果
最近は産前産後の運動が注目され、たくさんの研究報告が増えてきています。ここでは帝王切開に関係のある研究をご紹介します。
・2023年1月12日 スペインの研究
→理学療法士が行う治療運動は帝王切開後の痛みを軽減する可能性がある。
・2021年7月17日 帝王切開術後の歩行と合併症を調べた研究
→入院中に歩かなかった患者は合併症のリスクが高まる傾向があった。
・2020年 妊娠中、妊娠後の運動のメリットを調べた研究
定期的な運動は帝王切開のリスクを減少させる可能性がある。
まとめ
産前、産後の運動は帝王切開に有効です。
ただし、やみくもな運動は危険を伴います。
必ず主治医の先生と相談してから始めるようにしましょう。
出産の前後は初めての経験で不安なことも多いでしょう。
まずは身体や心の回復を優先させ、運動は無理のない範囲で行いましょう!
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