【腰痛を防ぐ】育児動作の注意点と改善のコツ

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「子供を抱きあげるときに腰が痛い・・・」
「育児動作が想像以上に大変・・」
「忙しい毎日で自分の身体はいつも後回しに・・」

 

そんな日々奮闘している、新米ママに向けて作成しています。

どうも。
女性の健康を専門にしている理学療法士のSHOです。

今回は、『育児動作』のコツについてご紹介したいと思います!

育児動作は、赤ちゃんが家族に加わり生活環境が大きく変わる中で不可欠な動作ですよね。

慣れない動作で、腰や背中に負担をかけてしまう場合は多いです。
育児動作を少しでも楽に、安全にできるポイントを確認していきましょう!

育児動作の特徴

▪️育児動作にはどのようなものがある?


  • 授乳
  • おむつ替え
  • 入浴
  • 抱っこ

これらの動作を細かく見ていきましょう。

▪️問題となりやすい動作

【授乳】

多くの母親は授乳の際、赤ちゃんの口元に自分の乳房を近づけます。背骨をかがめ、頭を前に突き出した姿勢をとります。しばらくの間、この姿勢を続けることは腰や首に大きな負担をかけることになります。

また、あぐらでの授乳姿勢は産後の不安定な骨盤に負担をかける可能性があります。


改善ポイント

・赤ちゃんの背中に授乳クッションやバスタオルなどをあてて高さを調整する
・母親自身も背中をまっすぐにした姿勢を意識する
・特定の姿勢での授乳を避ける(非対称の姿勢は片側の筋肉の疲労や痛みにつながる)
・授乳終了後に、肩、肩甲骨、胸部、首などの軽いストレッチを行う


【おむつ替え】

床でオムツ替えを行う場合、母親は前かがみの姿勢を取ることが多くなります。ベッドやおむつ交換台で行う場合でも、台の高さと母親の身長が合わない場合は、望ましくない姿勢となります。


改善ポイント

・背骨をまっすぐに伸ばした状態で作業ができる高さに台を調整する
・作業中は背筋をしっかり伸ばす。前にかがむ際は、腰を曲げるのではなく股関節を曲げる


 

【入浴】

ベビーバスを使用しての入浴(沐浴)は、おむつ替えと同様に台の高さによっては背骨に負担をかけることになります。

浴槽内では浮力があるので、赤ちゃんの抱っこは簡単ですが、浴槽から出る際は浮力の影響がなくなり一気に重たくなります。赤ちゃんを抱っこしながらの立ち上がりは十分に注意が必要です。


改善ポイント

・ベビーバスを置く場所や台の高さを合わせる。
・赤ちゃんを抱っこした状態で浴槽から出ることは危険なため、赤ちゃんを預ける、もしく
は安全な場所に寝かせてから出るようにする。


 

【抱っこ】

抱っこしている母親の姿勢は、妊娠時によく見られるSway backの姿勢となりやすいです。また、抱っこ紐を使わない場合は左右で非対称な姿勢となりやすく片側に負担がかかりやすくなります。腕のみで抱っこをした場合、母親の労力が増大したとの報告があります。

床から抱き上げる
布団で生活をしている場合など、床から赤ちゃんを抱き上げる必要があります。これはベッドを使用した生活よりも重心移動が大きく、その分筋力への負担も大きくなります。


改善ポイント

・手で抱っこする場合は、重心の近くである胸部で抱くようにする。その時も左右対
称の姿勢を意識する。
・片側だけで抱っこせず、左右交互に行う。
・外国製のものは、日本人のサイズに合わない場合がある。サイズや安全性について事前に
確認を行うことが重要。


 

▪️まとめ

育児動作のポイントを簡単にまとめると

  • 姿勢を意識する(背筋を伸ばす。左右対称を意識する)
  • クッションやバスタオル、抱っこ紐などを使用する
  • 製品は事前に安全性や特徴を理解して使用する
  • 簡単な運動を取り入れる

終わりに

育児動作は妊娠中に指導を受けることが少ないまま、すぐに行う必要があるので、産後のママさんは戸惑うことが多いでしょう。専門家から直接指導を受けるような機会自体が少ない現状は今後の課題と感じます。

理学療法士は身体や姿勢の評価を行うプロです。母親に適した抱っこ紐や姿勢のアドバイスを行うことができます。

身体の痛みや悩みがございましたらいつでもご連絡ください!

 

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