皆さんに質問があります。 『ウィメンズヘルス』ってご存知ですか?
ウィメンズヘルスとは直訳すると「女性の健康」です。女性は人生を通して、月経や出産、更年期、骨粗鬆症などさまざまな問題に直面します。
ウィメンズヘルスとはこれら女性特有の健康問題にスポットをあてた概念です。
ウィメンズヘルスの問題は社会や経済に大きな損失をもたらしていると言われており、その額はなんと・・・
年間5000億円
にのぼると言われています。
5000億円・・・
とんでもない額ですよね・・。
これらの問題を解決するために西洋諸国(イギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダなどを筆頭に)では『ウィメンズヘルスケア』が、急速に普及してきています。
一例ですが、 オーストラリアは女性の健康に関する 『National Women’s Health Strategy 2020-2030』 という政策を打ち出しています。 そこでは「女性を支える健康プログラムの開発や 理学療法士による産前、産後ケアの充実」を指針として掲げています。
一度「Women’s Health Sydney」 「Women‘s Health NY」で調べてみてください。 海外ではたくさんの理学療法クリニックがヒットします。
一方の日本はどうでしょうか・・・? そもそも『ウィメンズヘルス』と聞いて、ピンとこない方も多いでしょう。
特に日本では、産前産後や女性の健康について、専門的な視点から身体のケアを行える環境は整っていません。
ちなみに・・・、「骨盤矯正」は“産後ケア”ではありません。
そもそも骨盤矯正という医学用語はなく、 整体師や柔道整復師、鍼灸師など様々な概念で成り立っています。
つまり、定義が曖昧で統一された概念ではないのです。 それゆえ、質を担保できず、当たり外れが多いのが現状になっています。 中には産後のデリケートな骨盤にバキバキ整体のような危険な負荷を与えている施術者もいます。
私はこうした世界とのギャップを踏まえ、 ウィメンズヘルスケアの普及が、今後の日本にとって非常に重要と考えています。
ポスチャラーラボは「日本の産後ケアを変えたい。」「海外のように理学療法士で構成された信頼できるチームを作りたい。」そんな想いで立ち上げました。
始まったばかりで、まだまだ荒削りですが、 日々試行錯誤しながら取り組んでいます。
『女性がもっと活躍できる社会』を目指して
今後も努力して参ります。